LiveLink™ for SOLIDWORKS® アップデート
LiveLink™ for SOLIDWORKS® をご使用の場合, COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a では, SOLIDWORKS® 内から COMSOL Server™ への接続が可能となりました. また, アプリケーションから直接 SOLIDWORKS® ジオメトリを変更できるアプリケーションの構築方法も例示されています. LiveLink™ for SOLIDWORKS® のアップデートの詳細は, 以下のとおりです.{ SOLIDWORKS® インターフェース内からの COMSOL Server™ への接続
COMSOL® Client をインストール済みであれば, SOLIDWORKS® 内から COMSOL Server™ へ接続するためのボタンを使用できます. つまり, SOLIDWORKS® インターフェース内からアプリケーションの閲覧や実行を行え, これには SOLIDWORKS® と同期させたジオメトリを使用するものも含まれます.
SOLIDWORKS® ユーザーインターフェースの COMSOL Multiphysics® リボンタブと組み込まれている COMSOL Server™ インターフェース.
新しいアプリ: バイクフレームアナライザ
さまざまな負荷をかけた場合の構造応力を解析することで, バイクフレームの信頼性を予測することができます. このアプリケーションは, LiveLink™ for SOLIDWORKS® の機能を活かし, 応力解析の計算処理を実行しながら, ジオメトリをインタラクティブに更新します. このアプリケーションを使い, さまざまな寸法, 材料, 負荷の場合について, バイクフレームの多様な構成を簡単にテストすることができます. バイクフレームの構造寸法, 材料, 負荷/制約に基づき, 応力分布とフレーム変形がアプリケーションによって計算されます.
アプリケーションのジオメトリを SOLIDWORKS® ドキュメントから更新する場合, 解析済みの CAD 設計の追跡を容易にするため, 直近の更新日時, ドキュメント名, 設定, 表示状態などの CAD ファイル情報が表示されます. ヘッド角, シート角, トップチューブ長, ベースボトム下がり, チェーンステイ, ホイールベース, スタックなど, フレームジオメトリの寸法を操作することができます. また, 材料特性を定義し, アルミニウム, スチール, チタン, その他の素材とすることができます. さまざまな場合を想定した負荷ケースや制約も指定することができます. このアプリケーションでは, 最大許容応力係数を設定することができ, 所定の負荷ケースについて有効応力の制御値が計算されます.
バイクフレームアナライザアプリケーションを示すアプリケーションライブラリへのパス:
LiveLink_for_Soldiworks/Applications/bike_frame_analyzer_llsw
Structural_Mechanics Module/Applications/bike_frame_analyzer_llsw
クランク角180度のフレームにかかる有効応力を示す, バイクフレームアナライザアプリケーションのユーザーインターフェース. 注: このアプリケーションを稼働するには, LiveLink™ for SOLIDWORKS® および構造力学モジュールの両方を使用する必要があります.
ドキュメント状態の追跡
正しくない SOLIDWORKS® ドキュメントとの同期を防ぐため, LiveLink™ インターフェースでは, 同期させた SOLIDWORKS® 設計のファイル名とパス, 構成内容 および 表示状態 を追跡するようになりました. 最初の同期の際に, ファイル名が呼び出されて文書化されます. 以降の同期では, SOLIDWORKS® ソフトウェアでファイルを開いていれば, SOLIDWORKS® ソフトウェア内の同じファイルが自動的に選択され, 前回同期させた構成内容と設計状態に自動的に切り替わります.
SOLIDWORKS® でのこのバイク設計には, 複数の構成内容と1つの表示状態があります. 同期後, LiveLink™ for SOLIDWORKS® ノードの設定ウィンドウに構成内容と表示状態が表示されます. 以後の更新時には, SOLIDWORKS® で別の構成内容が有効になっていても, 最初に同期させた構成内容を自動的に同期させます.
SOLIDWORKS® でのこのバイク設計には, 複数の構成内容と1つの表示状態があります. 同期後, LiveLink™ for SOLIDWORKS® ノードの設定ウィンドウに構成内容と表示状態が表示されます. 以後の更新時には, SOLIDWORKS® で別の構成内容が有効になっていても, 最初に同期させた構成内容を自動的に同期させます.
CAD アセンブリコンポーネントのパラメーター選択
LiveLink™ インターフェースは, アセンブリのコンポーネントファイルで選択されているパラメーターを自動的に同期させるようになりました. 以前は, 同期させたアセンブリファイルからコンポーネントのパラメーターを選択する必要がありました.
新しい CAD ファイル形式バージョンのサポート更新
CAD ファイルのインポート/エクスポート機能が拡張され, 以下のファイル形式の新しいバージョンに対応するようになりました.
ファイルから読み取る
- Parasolid® (.x_t, .xmt_txt, .x_b, .xmt_bin) V28.1 まで
- ACIS® (.sat, .sab, .asat, .asab) R25 まで, 2016 1.0
- CATIA® V5 (.CATPart, .CATProduct) R8-R25, 2016
- Inventor® アセンブリ (.iam) バージョン 11, 2008-2016
- Inventor® 部品 (.ipt) バージョン 6-11, 2008-2016
- SOLIDWORKS® (.sldprt, .sldasm) バージョン 98-2016
- AutoCAD® (.dwg) バージョン 2.5-2016
- AutoCAD® DXF (.dxf, 3D) バージョン 2.5-2016
ファイルに書き込む
- ACIS® (.sat, .sab) R4, R7, 2016 1.0
- Parasolid® (.x_t, x_b) V28.1
サポートされている CAD ファイル形式については, [CAD 仕様チャート] (https://www.comsol.com/products/specifications/cad/) の"Read from File, CAD (ファイルから読み取る, CAD)", および "Write to File (ファイルに書き込む)"セクションに詳細を記載しています.