パイプ流れモジュールアップデート
パイプ流れモジュールをご使用の場合, COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a では, 簡単なアイコンで複雑なパイプシステムを視覚化できる機能, 製造者のデータに基づきポンプ曲線を指定する新機能, 入口機能の新しいオプションが追加されました. パイプ流れモジュールのアップデートの詳細は, 以下のとおりです.
複雑なパイプシステムのグラフィックアイコン
複雑なパイプシステムの概要を明確化するため, 使いやすいアイコンを内点境界条件に導入しました. バルブ, ポンプ, 継手, ベンド, 収縮/膨張のアイコンをグラフィカルユーザーインターフェース (GUI) で使用できます.
バルブ, ポンプ, 継手, ベンド, 収縮/膨張のグラフィックアイコンがあるパイプシステム.
バルブ, ポンプ, 継手, ベンド, 収縮/膨張のグラフィックアイコンがあるパイプシステム.
ポンプ曲線データ
新しい機能を使い, ポンプ曲線を指定することができます. 以前は, 境界の流体に, その境界の圧力関数として, 計算式を入力する必要がありました. 新しいポンプ境界条件では, 製造者が提供するポンプ曲線データ (揚程と流量との比較) を使用できる新しいオプションにより, 入力が容易になりました. ポンプ曲線は, 計算式または表形式で入力するか, ファイルから入力することができます.
入口機能の新しいオプション
以前のバージョンでは所定の機能を使い手動で入口境界条件を指定する必要がありましたが, 入口境界条件に選択できる定義済みのモデリングオプションが増えました. 内部ポンプ境界条件に加え, 入口の ポンプ 条件を適用することができます. また, Reservoir (リザーバー) オプションを使い, 大型リザーバーに接続したパイプの入口部の損失水頭をモデル化できます.