腐食モジュールアップデート
COMSOL Multiphysics® バージョン 5.3a の腐食解析モジュールには薄電極上の反応を定義する新しい機能と, 2つの新しい腐食解析チュートリアルが追加されました. 詳細は以下をご覧ください.
新しい薄電極面ノード
「薄電極面」機能は完全に電解質に浸かっている薄電極上で起きる電極反応を定義します. 電極のジオメトリ表現は無限に薄く, 電解質ドメインの内部境界だけに適用されると仮定します. このモデルは実際のモデルジオメトリで電極ドメインを構成するのに比べてメッシュや求解時間を, 特に 3D で, 大幅に縮小します. 薄いシートメタルでの電気めっきや腐食プロセスにこの機能を使うことができます.
新しいチュートリアルモデル:応力腐食
新しい応力腐食チュートリアルは腐食現象における弾性および塑性変形の効果をシミュレートし, 塑性変形領域での縦歪によっていかに腐食率が加速化されるかを調べます. このモデルは「固体力学」インターフェースと「2次電流分布」インターフェースを連成させて作られています. 「固体力学」インターフェースで計算されたローカル応力と歪は電極面速度表現の数式に使われ, 土壌中の電解質ポテンシャルと電流分布密度が求められます. 注意:このモデルには構造力学モジュールも必要です.
アプリケーションライブラリパス:
Corrosion_Module/Galvanic_Corrosion/stress_corrosion
新しいチュートリアルモデル:浮遊電流パイプライン腐食
新しい「浮遊電流パイプライン腐食モデル」は埋蔵パイプラインの浮遊電流腐食をデモします. 埋蔵パイプラインは, 印加電流陰極保護 (ICCP) システムにより保護された交差するパイプライン近くに位置します. このモデルは保護されていない方のパイプラインの腐食率を計算し, それが交差するパイプラインよりも大きいことを予測します.
アプリケーションライブラリパス:
Corrosion_Module/Galvanic_Corrosion/stray_current