アプリケーションビルダー
アプリケーションビルダー
アプリケーションビルダーでエンジニアは, 自分のシミュレーションを基に, 使いやすいアプリケーションを作成できます. アプリケーションを作成するエンジニアは, インタフェースをカスタマイズして, アプリのユーザーが操作できる入出力を制御します. アプリは専門家によって構築され, 特定のデバイスやプロセスの設計に関係があるパラメーターだけが組み込まれます. このアプリにより, 組織のすべてのエンジニアリング領域において設計プロセスと製造プロセスに関わる人は誰でも, シミュレーションエンジニアの専門知識を利用できるようになります. より多くの人が組織内でシミュレーションにアクセスできる環境では, 製品設計とプロセスは効率的かつ効果的に改善されます.
フォームエディターとメソッドエディターという 2 つのツールは, アプリケーションビルダーにとって不可欠です.フォームエディターは, アプリ構築のプラットフォームであり, ドラッグアンドドロップでアプリのユーザーインタフェースを簡単に作成できます. メソッドエディターでは, Java® コードに使用するプログラミング環境を利用でき, これでアプリのシミュレーション機能を拡張します. さらに, これらのエディターでは, 非常に具体的なシミュレーションツールを作成でき, 同僚, 顧客, その他協力者の下に展開して, 組織の設計/開発ワークフローとの一体化をすすめることができます.
新しいコルゲートホーンアンテナアプリは, アプリケーションライブラリにある 20 のデモアプリの 1 つであり, 検査や編集に利用できます.
新しいコルゲートホーンアンテナアプリは, アプリケーションライブラリにある 20 のデモアプリの 1 つであり, 検査や編集に利用できます.
デモアプリ
COMSOL には 20 のアプリが付属しており, それらを開けばその作成の由来と可能な利用方法を調べることができます. 以下に示したのはそれらのアプリです.
- 小規模コンサートホールアナライザー (音響モジュール) * バイオセンサー設計 (化学反応エンジニアリングモジュール) * 伝送回路計算機 (AC/DC モジュール) * コルゲートホーンアンテナシミュレーター (RF モジュール) * プラズモン導線格子アナライザー (RF モジュール、波動光学モジュール) * 分布型ブラッグ反射器 (DBR) フィルター (光線光学モジュール) * 同心管熱交換器寸法記入ツール (伝熱モジュール) * フィン付きヒートシンク (伝熱モジュール) * 血球分離 (マイクロフルイディクスモジュール, 粒子トレーシングモジュール) * イオンインプランターエバリュエーター (分子流モジュール) * GEC CCP 反応器 (プラズマモジュール) * 波長可変 LED (半導体モジュール) * 移動荷重がかかるビーム (COMSOL Multiphysics) * トラック搭載クレーンアナライザー (構造力学モジュール、マルチボディダイナミクスモジュール) * パラメーター化コンクリートビーム (構造力学モジュール、地力学モジュール) * ランダム荷重がかかるカットアウト付きフレーム (構造力学モジュール、疲労モジュール) * 管型反応装置 (COMSOL Multiphysics) * 音叉 (COMSOL Multiphysics) * リチウムイオンバッテリインピーダンス (バッテリ & 燃料電池モジュール) * ガスボックス (パイプ流れモジュール)
モデルとアプリケーションビルダーの間の統合強化
フォームエディター, メソッドエディター, アプリケーションビルダーの各デスクトップウィンドウを統合しました. 新しいアプリケーションビルダーデスクトップでは, 1 つの統合環境で, フォームやメソッドをシームレスに操作できます. 今では, モデルビルダーからアプリケーションビルダーに 1 回のクリックで切り替えられるようになりました. さらに, .mph ファイル形式と .mphapp ファイル形式は, .mph ファイル形式 1 つに統合されました.
簡単なファイル操作
ファイルは, モデルツリーをブラウジングするだけでインポートできるようになりました. ファイルの宣言は不要です. ファイルを実行中のアプリケーションに組み込んで, .mph ファイルですべてをパッケージ化できるようになりました.
さらに強力なフォームエディター
フォームエディターでは, フォームとフォームオブジェクトを 2 つの別々の COMSOL Multiphysics セッション間でコピーできます. 背景画像の設定, テキストアライメントの変更, 複数のフォームオブジェクトを同時に変更, カスタムテーブルツールバーの使用が可能であり, また, さらに多くのフォームオブジェクトにツールチップを追加しました.
グリッドレイアウトモードには, フォームのレイアウトの作成変更に便利な機能が新たに追加されました. 行や列のインタラクションの強化により, すべての行や列を多重選択, コピーアンドペースト, 複製, 移動できます. また, 矢印キーによるセル間の移動とセルの選択, グリッドの部品を新しいサブフォームに抽出, 他のフォームからの列設定の継承が可能であり, グリッド内の行や列の数はボタンクリックで簡単に変更できます.
レポートジェネレーターの強化
レポートジェネレーターでは, カスタマイズされた数字の書式設定, テーブルのアライメント, レポートに表示するパラメーターと変数の選択機能など, さまざまな使い勝手の改善がありました.
アプリケーションでの LiveLink™ for Excel®
LiveLink™ for Excel® で, Excel® ファイルをアプリに読み書きできるようになりました. その場合, COMSOL Server™ を実行するコンピューターに Excel® をインストールする必要はありません.
アプリケーションから電子メールを送信
計算の完了時など, さまざまな方法で, アプリケーションから添付ファイル付きの電子メールを送信できます. COMSOL Multiphysics や COMSOL Server のプリファレンスウィンドウで電子メールサーバーの設定を指定できます.
詳細進捗情報
進捗情報をカスタマイズして, 進捗バーの 2 つのレベルを含め, 進捗状況の詳細をより細かく管理できます. 進捗ダイアログボックスやフォームオブジェクトに, モデルの進捗情報を含めるかどうか, メッセージログ情報を表示するかどうかを選択します.
メソッドエディターの追加
計算時間を計算するメソッド, メニュー項目とツールバーを有効/無効にするメソッド, 配列に対して要素を挿入, 削除, 追加するメソッドなど, いくつかのビルトインメソッドが利用できます. メソッドエディターは, コードの折りたたみ, 広範囲な構文強調表示, メソッド宣言のナビゲーション用の新しいキーボードショートカットをサポートするようになりました.