メッシュとジオメトリ

ジオメトリ

部品ライブラリ

部品は, さまざまな入力パラメーターで定義されたパラメーター化したジオメトリです. 従来, ジオメトリサブシーケンスとして知られていた部品は, 幾何学的パラメーターに対する制御をパラメトリックスイープなど他の操作に使用でき, 標準幾何学的機能を短時間にモデル化できて非常に便利です. 以下のモジュールには, それぞれの分野で共通のすぐに使用できるジオメトリ構成部品を備えた部品ライブラリが付属するようになりました.

  • マイクロフルイディクスモジュール: 2D チャンネルと 3D チャンネル. * ミキサーモジュール: 3D タンクとインペラ. * 光線光学モジュール: 2D と 3D のレンズ, ミラー, プリズム. * 構造力学モジュール: 2D ビーム断面, 3D ボルト.

これらの共通部品を使用して, 多くのジオメトリモデリングを保存できます. これらの部品のインスタンスは, 部品ライブラリブラウザからモデルやアプリケーションに追加できます. 部品のインスタンスには, それぞれ入力パラメーターに異なる値を設定でき, それらのインスタンスは, モデル内の他のジオメトリオブジェクトを基準に配置できます. ユーザーごとに, 専用の部品ライブラリを作成することもできます.

注:バージョン 5.0 では部品をジオメトリサブシーケンスと呼んでいました.

ユーザーがカスタム部品を作成するとき, パラメーターチェック の新しい設定にアクセスできます. この設定では, ユーザーのカスタム部品のパラメーターを確認し, たとえばボルトの頭が長さより小さいという一定の事前定義条件を入力パラメーターが満たしていなければエラーメッセージが表示されます.

構造力学モジュール部品ライブラリからパラメーター化したボルトを選択する例. 構造力学モジュール部品ライブラリからパラメーター化したボルトを選択する例.

構造力学モジュール部品ライブラリからパラメーター化したボルトを選択する例.

メッシュ

メッシュをより高い空間次元の成分にコピー

コピー操作によって, より高い空間次元のモデルにメッシュをコピーできるようになりました. たとえば, 2D ジオメトリから 3D の平面にメッシュをコピーし, 次にジオメトリ全体でこのメッシュをスイープして 3D メッシュを作成します.

COMSOL Multiphysics の旧バージョンでは, スイープ 3D メッシュに境界層メッシュを追加する必要がありました. 今でもこのやり方は可能ですが, 新しい方法では, 境界層メッシュの生成に対するコントロールが強化されました.

スイープした境界層メッシュの構築例:

ステップ 1 - 2D 構成要素を追加し, 断面操作で, スイープソースを定義している 3D ジオメトリの平面から 2D ジオメトリを作成します.

スイープした境界層メッシュの構築例:

ステップ 1 - 2D 構成要素を追加し, 断面操作で, スイープソースを定義している 3D ジオメトリの平面から 2D ジオメトリを作成します.

スイープした境界層メッシュの構築例:

ステップ 1 - 2D 構成要素を追加し, 断面操作で, スイープソースを定義している 3D ジオメトリの平面から 2D ジオメトリを作成します.

インポートしたメッシュの面検出の新しい操作

新しい操作である面検出では, インポートしたメッシュに対応するメッシュ化シーケンスを追加できます. この操作では, 平面領域の鋭いリッジと境界に沿って, インポートしたメッシュの選択面を自動的に分割できます.

メッシュからジオメトリを作成する機能の強化

3D のメッシュからジオメトリを作成するとき, COMSOL Multiphysics は面メッシュを自動的に単純化し, 適合させた結果メッシュからジオメトリを作成する前にメッシュの欠陥を削除します. これによって, 低品質表面メッシュでもジオメトリを作成でき, ブール演算やメッシュ化など, 生成されたジオメトリに対する後続の演算の成功率を上げることができます. このメッシュ単純化の設定は, ジオメトリ > インポートノードの設定ウィンドウで調整できます.

COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートするためのステップ 1. ここで, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL ジオメトリとメッシュが形成されます. この図のオリジナルメッシュは Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたものです. COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートするためのステップ 1. ここで, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL ジオメトリとメッシュが形成されます. この図のオリジナルメッシュは Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたものです.

COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートするためのステップ 2. ここで, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL ジオメトリとメッシュが形成されます. この図のCOMSOL ジオメトリは, Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたオリジナルメッシュから作成したものです. COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートするためのステップ 2. ここで, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL ジオメトリとメッシュが形成されます. この図のCOMSOL ジオメトリは, Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたオリジナルメッシュから作成したものです.

COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートするためのステップ 3. ここで, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL ジオメトリとメッシュが形成されます. この図の単純化したメッシュは, COMSOL ジオメトリから生成したものです. オリジナルメッシュは Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたものです. COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートするためのステップ 3. ここで, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL ジオメトリとメッシュが形成されます. この図の単純化したメッシュは, COMSOL ジオメトリから生成したものです. オリジナルメッシュは Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたものです.

COMSOL Multiphysics に脊髄椎骨の STL メッシュファイルをインポートします. ここで COMSOL ジオメトリが作成され, 欠陥を単純化して取り除く新しい機能で COMSOL メッシュが生成されます. オリジナルメッシュは Continuum Blue Ltd 社の Mark Yeoman 氏 (英国アストラドマナハ) のご厚意で提供されたものです.

NASTRAN 特性 ID 番号に対応する領域と境界選択

NASTRAN ファイルをインポートするとき, セレクションを作成という新しい設定があり, これでファイル内の領域要素と境界要素の特性 ID 番号に対応する選択肢を自動的に生成できます. これらの選択肢は, 材料ノードやフィジックスインタフェースなど, 構成要素全体で幾何学的エンティティの指定に利用できます. また, 新しい設定として, 「シェルの分割が可能」があります. この設定では, ファイル内で特性 ID 番号に従って定義された境界エンティティを, 境界分割アルゴリズムにより, 鋭いリッジなど, メッシュ内の幾何学的フィーチャーに応じて小さい部品に分割できます. いずれのオプションもデフォルトで選択されています.

関数と演算子

時間経過による最大と最小の演算子

新しい演算子 timemaxtimemin は, 時間ステップを通じて, 式の最大または最小を計算します. これらの演算子では, 最大または最小を達成する時間値も求めることができます.

解にアクセスする演算子

新しい演算子 withsol は, モデルのすべての解にアクセスできるように, 演算子 withat を普遍化したものです. この演算子は, 解決ステップとポストプロセスステップの両方で利用できます.

確率分布を補間関数で定義した確率関数

補間関数機能には, 原始関数を定義乱数を定義という 2 つの新しい設定を用意しました. 原始関数を定義機能は, 補間関数の原始関数を定義します. 乱数を定義機能は, 補間関数で指定した確率分布からサンプルを得る確率関数を定義します.