LiveLink™ for AutoCAD® アップデート

LiveLink™ for AutoCAD® をご使用の場合, COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a では, AutoCAD® 内から COMSOL Server™ への接続が可能となりました. LiveLink™ for AutoCAD® の更新されたバージョンでは, 材料の割り当てがプログラム間で自動的に転送され, 同期ドキュメントの追跡が簡単になりました. LiveLink™ for AutoCAD® のアップデートの詳細は, 以下のとおりです.

AutoCAD® インターフェース内からの COMSOL Server™ への接続

COMSOL Client をインストール済みであれば, AutoCAD® 内から COMSOL Server™ へ接続するためのボタンを使用できます. つまり, AutoCAD® と共にアプリケーションの閲覧や実行を行え, これには AutoCAD® と同期させたジオメトリを使用するアプリケーションも含まれます.

AutoCAD® ユーザーインターフェースの COMSOL Multiphysics® タブ (左) と, 別のブラウザで起動される COMSOL Server™ インターフェース (右). AutoCAD® ユーザーインターフェースの COMSOL Multiphysics® タブ (左) と, 別のブラウザで起動される COMSOL Server™ インターフェース (右).
AutoCAD® ユーザーインターフェースの COMSOL Multiphysics® タブ (左) と, 別のブラウザで起動される COMSOL Server™ インターフェース (右).

材料選択項目

材料の割り当てを自動的にプログラム間で転送する主要機能が LiveLink™ for AutoCAD® インターフェースに追加されました. 同期の際に, LiveLink™ インターフェースは, AutoCAD® ファイルの材料割り当てから生成された COMSOL® 選択項目を自動的に生成します. LiveLink™ インターフェースは, レイヤー, ソリッドオブジェクトとサーフェスオブジェクト, オブジェクトの面に割り当てた材料を検出します. COMSOL Multiphysics® モデルでは, 材料を割り当てた対象がソリッドオブジェクトであるか, フェースやサーフェスオブジェクトであるかに基づき, ドメインまたはフェースの選択項目が生成されます.

The material textures applied to the objects in this surface mount IC package drawing in AutoCAD® become selections in your COMSOL Multiphysics® model after synchronization. The material textures applied to the objects in this surface mount IC package drawing in AutoCAD® become selections in your COMSOL Multiphysics® model after synchronization.
The material textures you apply in AutoCAD® become selections in the COMSOL Multiphysics® model after synchronization, with distinctions between the solid and surface objects. The material textures you apply in AutoCAD® become selections in the COMSOL Multiphysics® model after synchronization, with distinctions between the solid and surface objects.

AutoCAD® (左) のこの表面実装 IC パッケージ図のオブジェクトに適用した材料テクスチャが, ソリッドオブジェクトとサーフェスオブジェクトを区別した同期後に, COMSOL Multiphysics® モデル (右) の選択項目になります.

同期ドキュメントの追跡

正しくない AutoCAD® ドキュメントとの同期を防ぐため, LiveLink™ for AutoCAD® インターフェースでは, 同期させた CAD ドキュメントのファイル名とパスを追跡するようになりました. 最初の同期の際に, ファイル名が呼び出されて文書化されます. 以降の同期では, ファイルを AutoCAD® で開いていれば, アクティブなドキュメントでなくても, 同じファイルが自動的に選択されます.
LiveLink™ for AutoCAD®  機能の「指定したドキュメントと同期」機能の設定ウィンドウには, ファイル C:\My projects\SO-8.dwg と同期されていることが示されています.
以後の同期の際に, LiveLink™ インターフェースは自動的に AutoCAD® のこのファイルに切り替わります. LiveLink™ for AutoCAD® 機能の「指定したドキュメントと同期」機能の設定ウィンドウには, ファイル C:\My projects\SO-8.dwg と同期されていることが示されています. 以後の同期の際に, LiveLink™ インターフェースは自動的に AutoCAD® のこのファイルに切り替わります.
LiveLink™ for AutoCAD® 機能の「指定したドキュメントと同期」機能の設定ウィンドウには, ファイル C:\My projects\SO-8.dwg と同期されていることが示されています. 以後の同期の際に, LiveLink™ インターフェースは自動的に AutoCAD® のこのファイルに切り替わります.

新しい CAD ファイル形式バージョンのサポート更新

CAD ファイルのインポート/エクスポート機能が拡張され, 以下のファイル形式の新しいバージョンに対応するようになりました.

ファイルから読み取る

  • Parasolid® (.x_t, .xmt_txt, .x_b, .xmt_bin) V28.1 まで
  • ACIS® (.sat, .sab、.asat, .asab) R25 まで, 2016 1.0
  • CATIA® V5 (.CATPart, .CATProduct) R8-R25, 2016
  • Inventor® アセンブリ (.iam) バージョン 11, 2008-2016
  • Inventor® 部品 (.ipt) バージョン 6-11, 2008-2016
  • SOLIDWORKS® (.sldprt, .sldasm) バージョン 98-2016
  • AutoCAD® (.dwg) バージョン 2.5-2016
  • AutoCAD® DXF (.dxf, 3D) バージョン 2.5-2016

ファイルに書き込む

  • ACIS® (.sat, .sab) R4, R7, 2016 1.0
  • Parasolid® (.x_t, x_b) V28.1

サポートされている CAD ファイル形式については, [CAD 仕様チャート] (https://www.comsol.com/products/specifications/cad/) の"Read from File, CAD (ファイルから読み取る, CAD)", および "Write to File (ファイルに書き込む)"セクションに詳細を記載しています.


ACIS は, Spatial Corporation の登録商標です. Autodesk, AutoCAD, Inventor, および Revit は, アメリカとその他の国々の両方またはいずれかにおける Autodesk, Inc. とその子会社, 系列会社のすべてまたはいずれかの登録商標または商標です. Parasolid および NX は, アメリカおよびその他の国々における Siemens Product Lifecycle Management Software Inc. またはその子会社の商標または登録商標です. SOLIDWORKS および CATIA は, Dassault Systèmes SolidWorks Corp の登録商標です. 本書に記載された商標はすべてそれぞれの所有者の財産であり, COMSOLAB とその子会社および製品は, それらの商標の所有者と提携しておらず, それらの商標の所有者による承認, 資金提供, あるいは支援を受けていません. 以上の商標の所有者の一覧については, http://www.comsol.com/tm を参照してください.