LiveLink™ for MATLAB® アップデート

LiveLink™ for MATLAB® をご使用の場合, COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a では, 幾つかの改善されたラッパー関数が提供されています. 詳細については, 以下のとおりです.

強化したラッパー関数

mphplot

COMSOL Multiphysics® 5.2a の新機能として, mphplot ラッパー関数は, 指向性プロット (音響モジュール) および光学収差プロット (光線光学モジュール) のプロットタイプに対応しています. また, COMSOL Multiphysics® 5.2a に追加された新しいカラーテーブル (AuroraAustralis, AuroraBorealis, HeatCamera, HeatCameraLight, JupiterAuroraBorealis, Twilight) が, mphplot 関数のオプションとして含まれています.

さらに, 2D チューブプロット, ボリュームプロットのためのワイヤーフレームレンダリングが mphplot 関数に含まれるようになりました. 表面と線の表示順は, 線を表面の上に表示するよう設定されており, また塗りつぶし凡例タイプを mphplot で利用することができます.

mphevaluate

mphevaluate 関数で, ベクトルマトリックスとして計算式を受け入れるようになりました. 結果は, 計算式と同じサイズの配列として返されます. さらに, 結果を構造体の配列として, または文字列のセル配列として返すための新しいオプション asvalue が追加されました.

mphglobalmatrix

trans オプションで, マトリックス変換でサポートされる値が追加されました. none, inverse, sy, sz、ys, yz, zs, zy に追加された新しい値は, maxwellmutualmutualmaxwell です.

mphstate と mphmatrix

mphstate ラッパー関数を使い, 求解シーケンスのどのステップでマトリックスを抽出するか指定できるようになりました. 新しい特性 extractafter を使い, ソルバーを実行する前に, 初期負荷ベクトルを抽出することができます. マトリックスを操作した後に, mphinputmatrix を使い再挿入することができます.

mphnavigator

エラーノードと警告ノード, またすべてのノードのアイコンがモデルツリーに表示されるようになりました. つまり, COMSOL Multiphysics® のモデルツリーと似た表示となるため, モデルツリーをナビゲートしやすくなります. 新しいボタン Copy setCopy get は, 設定をモデルからどのように呼び出せるか (いずれかの get メソッドを使用), またその値をどのように変更できるか (set メソッドを使用) を直接示すテキストをクリップボードにコピーします.

mphshowerrors

さまざまなレベルのエラーがモデルから抽出されるので, モデルで発生したエラーやその原因について, より良い概要を得られます. 出力には列が1つ追加されます. この列には, エラー情報が含まれているモデルツリーノードのセル配列が示されます. この情報を得ることで, エラー状態や警告状態の自動化処理のためのエラー情報を抽出しやすくなります.

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