ジオメトリとメッシュアップデート

COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a では、ジオメトリおよびメッシュに多くの更新が行われています。 例えば、新しいジオメトリ操作では、構造化メッシュを使用したモデル化を行う場合に簡単に面を分割でき、また CAD ジオメトリを簡略化できます。 また、四面体要素や六面体要素をメッシュ化する機能が強化されています。 ジオメトリとメッシュの更新内容は、次のとおりです。

新しいジオメトリ操作:

フェース分割 新しいジオメトリ操作 Partition Faces(フェース分割)を使い、フェースに隣接するエッジまたは頂点を使い、選択したフェースを複数のフェースに分割することができます。 例えば、3D ジオメトリのフェースを分割する場合、ジオメトリのエッジを選択して延長することで分割できます。 その場合、隣接するフェースまでエッジが延長され、フェースを分割します。 この機能はモデリングの際に複数の目的に使用できますが、ここでは2例について説明します。 最初の例では、非構造化メッシュではなく、構造化メッシュでフェースにメッシュを生成した方が都合がよいが、その面が構造化(マップド/スイープによる)メッシングに適していない場合、フェース分割が有用です。 2つ目の例では、複雑な CAD ジオメトリをクリーンアップする場合に、フェース分割を使ってフェースの狭領域を取り除くことができます。 まず、Partition Faces(フェース分割) 操作を使い、狭面部を切り離します。 次に、Collapse Faces(フェース併合)操作を使い、狭面部を併合します。 フェース分割 ノードは、ジオメトリ ノードのサブノードリスト内の任意の位置に配置することができます。つまり、この操作を使い、アセンブリジオメトリや仮想ジオメトリなど、任意のサブノードの出力ジオメトリを分割することができます。

例 1:

構造化メッシングのフェース分割

例 2:

フェースの狭領域を取り除くフェース分割

3D で作業面の選択項目を活用

平面ジオメトリ の 2D ノードで作成した選択項目を、作業面に従った 3D ジオメトリ操作で使用できるようになりました。 例えば、長方形 機能によって作成したドメイン選択項目は、3D では境界選択項目になります。 作業面の設定で Show in physics(フィジックスで表示する) を選択すると、物理特性、材料、メッシュ化にも選択項目を使用することができます。

2D 描画時に表示されるカーソル座標

2D ジオメトリを描画する場合、描画したプリミティブ(基本図形)のサイズのカーソル座標が、ウィンドウ最下部のステータスバーに参考として表示されるようになりました。

四面体メッシュの質の向上

自由四面体操作に新しい要素品質最適化アルゴリズムが加わり、メッシュの最低限の要素品質が向上しました。 新しいアルゴリズムにより、最適化レベル(基本、中、高)を選択できるオプションの他、大きすぎる要素が作成されないようにするオプション、非線形ジオメトリ形状次数を用いたスタディの計算時に反転曲面要素ができないようにするオプションを利用できます。 さらに、四面体メッシングアルゴリズムの頑健性とメモリ効率が向上しました。

特定の幾何学的形状のクワッドメッシュ化の強化

Free Quad(自由クワッド)操作は、特定の形状について効率性と品質を高めたメッシュを生成します。 この機能は、 2D のドメインの他、円形や鋭角など、凸形を持つ 3D のフェースに使用することができます。

明示的分布の反転

Distribution(分布) ノードで明示的分布に Reverse direction(逆方向) チェックボックスを使用できるようになりました。 エッジを選択するための 逆方向 設定値は、ジオメトリで変更されるすべてのエッジについて自動的に更新されます。 つまり、ジオメトリを変更すると方向が変わるエッジの明示的な分布を手動で再定義しなくても済みます。

インポートしたメッシュとメッシュ制御エンティティの非表示機能と測定機能

インポートしたメッシュや、メッシュ制御エンティティのあるジオメトリで作業を行う際に、エンティティを非表示にできるようになりました。 さらに、Measure(測定) リボンボタンまたは測定設定ウィンドウを使い、メッシュ制御エンティティの長さ、面積、体積を測定することができます。

ASCII STL ファイルのインポート:

複数ソリッド 広く受け入れられている拡張された ASCII STL ファイル形式では、各ソリッドをファイル内の solid... endsolid セクションに含めることで、単一ファイル内の複数ソリッドがサポートされています。