地下水流モジュールアップデート
地下水流モジュールをご使用の場合、COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a では、新しい 多孔質弾性 インターフェース、重力機能、Flownet プロットタイプが加わりました。 地下水流モジュールのアップデートの詳細は、以下のとおりです。
新しい多孔質弾性インターフェース
Solid Mechanics(固体力学) と Darcy’s Law(ダルシーの法則) 間に、新しい Poroelasticity(多孔質弾性) マルチフィジックス連成があります。 COMSOL Multiphysics® バージョン 5.2a で 多孔質弾性 インターフェースを追加すると、これら2つの独立したフィジックスインターフェースと、一連のノードとしてのマルチフィジックス連成が作成されます。 こうすることで、構成インターフェースで利用可能なすべての機能を使用することができます。 例えば、固体力学 インターフェースで Soil Plasticity(土壌可塑性) ノードを追加することで、多孔質弾性をモデル化できるようになりました。
新しい 多孔質弾性 インターフェースの使用例を示すアプリケーションライブラリへのパス:
Subsurface_Flow_Module/Flow_and_Solid_Deformation/multilateral_well

アプリケーションライブラリの 「多分岐坑井の崩壊」チュートリアルモデルによる多孔質弾性解析の応力分布。
注: 多孔質弾性挙動をモデル化するには、地下水流モジュールを使用するか、ダルシーの法則インターフェースに対応している組み合わせで Structural Mechanics Module and a fluid flow (add-on module) を使用します。
アプリケーションライブラリの 「多分岐坑井の崩壊」チュートリアルモデルによる多孔質弾性解析の応力分布。
注: 多孔質弾性挙動をモデル化するには、地下水流モジュールを使用するか、ダルシーの法則インターフェースに対応している組み合わせで Structural Mechanics Module and a fluid flow (add-on module) を使用します。
重力機能
ダルシーの法則、リチャーズ方程式、亀裂内流れ インターフェースで重力機能を利用できるようになりました。
流体インターフェースが有効なすべてのドメインに、 と等しい体積力が追加され、モデルツリーに重力機能が表示されます。
重力下のダルシー流速場を指定する場合、Acceleration of gravity(重力加速度)(デフォルト)と Elevation(標高) の2種類の定式化から選択できます。
スクリーンショットを見る »新しい Flownet プロット
2D および 2D 軸対称ジオメトリの リチャーズ方程式 インターフェースでは、デフォルトにより Flownet 2D プロットグループが作成されるようになりました。 このプロットは、ダルシー流速場の流線プロットと、圧力水頭変数のコンタープロットを組み合わせたものです。
新しい Flownet プロットタイプの使用例を示すアプリケーションライブラリへのパス:
Subsurface_Flow_Module/Solute_Transport/pesticide_transport