COMSOL® ソフトウェアバージョン 5.3 でパフォーマンスを大幅改善

 

COMSOL Multiphysics® バージョン 5.3 では従来のバージョンと比べてパフォーマンスの大きな改善が見られます. ソフトウェアの応答性として10倍までの高速化を体験できるでしょう. また, 新しい改善された機能が求解, メッシング, 物理ベースのアドオンモジュールにも見られます. バージョン 5.3 ではモデル作成とアプリの実行, 展開がより効率的になっています.

このページで COMSOL® ソフトウェアバージョン 5.3 の主要なニュースをまとめています. それぞれのアドオン製品に関する情報とコア機能のアップデートに関する詳細については左のメニューを閲覧してください.

COMSOL Multiphysics® のアップデートの準備はできていますか? バージョン 5.3 をダウンロードのボタンをクリックしてください. 製品ダウンロードページ へリンクします. ライセンス番号とリンクした COMSOL アクセスアカウントをお持ちでしたら簡単に COMSOL® ソフトウェアの最新バージョンをダウンロードすることができます. ログインして画面上の製品ダウンロードの指示に従ってください.

Free Webinar: Introducing COMSOL Multiphysics® and COMSOL Server™ 5.3

COMSOL Multiphysics® ソフトウェアパフォーマンス改善

COMSOL Multiphysics® バージョン 5.3 は, バージョン 5.2a を含む従来のバージョンと比較して大きなパフォーマンスの改善が見られます. 特に数1000のドメイン, 境界, エッジ, ポイントからなるモデルで顕著です.

次のテーブルは大きなモデルを扱う際の最も重要なパフォーマンス改善と速度向上の見積りを示します.

機能 速度向上*
ドメイン, 境界, エッジ, ポイントの選択 10x
仮想ジオメトリ操作 (フェースの折畳み) 10x
スウェプトメッシング 10x
OpenGL® レンダリング 10x
CAD インポート 5x
COMSOL ネイティブジオメトリカーネル 5x
MPH ファイルのロードとセーブ 2–10x
*実際の速度向上は, モデル詳細によっては異なることがあります. バージョン 5.2a ですでに改善されているものもあります.

主要なアップデート

  • 新しいモデルメソッド機能がモデルビルダーに加わりました. 数の多いモデリングタスクの自動化に便利です.
  • アプリのグラフィックスオブジェクトがカスタマイズ可能になりました.
  • COMSOL Server™ 製品でクラスター設定とログファイルが可能になりました.
  • 6面体, プリズム, 4面体メッシュ間の遷移層でピラミッド要素を自動で生成できるようになりました.
  • ジオメトリディテールの自動除去によりメッシュがさらにロバストになりました.
  • 1D プロットの y 主/副軸における異なるパラメーター値を同時に可視化できるようになりました.
  • 選択によるフィルターを使って特定の3D プロットの部分だけを可視化できるようになりました.
  • 求解を高速で行うか, 低メモリで行うかを選択することで直接解法か反復解法かのサジェスチョンが得られるようになりました.
  • 2つの時間依存, またはパラメトリック解を1つに結合できるようになりました.
  • ユーザー定義メッシュシーケンスとインテグレートしたアダプティブメッシュを生成できるようになりました.

電磁気

  • 境界要素法に基づく新しいフィジックスインターフェースで電磁場アプリケーションをモデル化できるようになりました.
  • 高速容量計算と一般集中マトリックス計算が可能な新しいスタディタイプが加わりました.
  • 新しい永久磁石モーターのチュートリアルモデルが加わりました.
  • 標準的な RF およびマイクロ波用の新しい部品がパーツライブラリに加わりました.
  • 光線光学モデルにおいてユーザー定義の境界設定, もしくは強度設定を用いて光線追跡の自動終了が可能になりました.
  • 光線光学モデルにおいて光計測データがインポートできるようになりました.
  • 1D, 2D, 3D における量子力学計算のためのシュレーディンガー方程式インターフェースが新たに追加されました.

構造力学および音響力学

  • COMSOL® 5.3 音響モジュールの新機能についてのウェビナー 5/23 [2 p.m. CEST] [2 p.m. EDT]
  • 自己平衡化荷重を含むモデルが新しく加わり, 剛体運動での自動拘束がより容易になりました.
  • 線形弾性解析において安全因子の計算を通じて部品の弾塑性解析の必要性をすぐに判断できるようになりました.
  • 圧力容器の応力線形化評価が可能になりました.
  • Lemaitre-Chaboche 粘塑性材料モデルが新しく追加されました.
  • ローターダイナミクスにローターベアリングシステムアプリが追加されました.
  • ギアボックスと誘導モーターにおけるノイズとのカップリング振動についてのチュートリアルモデルが追加されました.
  • 時間依存圧力音響解析に外向き波動吸収用の PML が新たに加わりました.
  • 過渡熱粘性音響アプリケーションが追加されました.

流体流れおよび伝熱

  • COMSOL® 5.3 新しい熱伝導モデリング機能のウェビナー 5/10 [2 p.m. CEST] [2 p.m. EDT]
  • COMSOL® 5.3 新しいCFDモデリング機能のウェビナー June 14 [2 p.m. CEST] [2 p.m. EDT]
  • 流体流れ計算用の AMG ソルバーが高度に自動化され, ロバストになりました.
  • 強い乱流非等方性を伴う CFD シミュレーション用に v2-f 乱流モデルが新たに加わりました.
  • 乱流モデル化における壁近傍流れの取扱いが自動化され, 与えられたメッシュ解像度によってフォーミュレーションをスイッチします.
  • 井戸のシミュレーションのために新しい境界条件が導入され, より流入, 流出が定義しやすくなりました.
  • 空気中の熱と水分輸送を含むモデルが新たなフィジックスインターフェースにより加わりました.
  • 建築材料および冷却材料の特性データがライブラリに追加されました.
  • 表面対表面輻射モデルにおける拡散および直接太陽光輻射が新しく加わりました.
  • 全方位に亘る熱輻射を同時に低コストで計算できる複数対称面を新たに導入しました.

化学

  • 多孔性材料, 不浸透性および多孔性材料中の亀裂における反応流れおよび輸送に関する新しいマルチフィジックスインターフェースが増えました.
  • ネルンスト・プランク方程式とポアソン方程式による新しい電荷保存型インターフェースが加わりました.
  • 水溶液系の酸塩基平衡をモデル化する新しい電気泳動輸送インターフェースが加わりました.
  • イオン交換膜と薄電解質層の新しいインターフェースで Donnan 平衡を考慮できるようになりました.
  • 境界要素法によって, 大きく複雑で薄い構造体上の電流分布をモデル化できるようになりました.
  • 電流分布, シェル, インターフェースが新しく加わり, 薄い液層による腐食をモデル化できるようになりました.

多目的およびインターフェース

  • 粒子追跡モデリングにおける周期構造, またはセクター対称のジオメトリに新たに周期条件が導入されました.
  • 回転機械の粒子モデリングで, 回転座標系機能が新たに設けられました.
  • ランダムな初期位置での粒子放出が可能になりました.
  • LiveLink™ for SOLIDWORKS® および LiveLink™ for Inventor® で CAD アセンブリ選択とのより効率のよい同期が得られるようになりました.
  • LiveLink™ for AutoCAD® で使われる曲線とポイントを同期できるようになりました.
  • ODB++® アーカイブファイルからの PCB ジオメトリをインポートしてメッシュ化する方法を新しいチュートリアルで紹介します.

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