ジオメトリとメッシュアップデート
COMSOL Multiphysics® バージョン 5.4 では狭いフェース領域の折畳みや, アダプトメッシュの改善, メッシュ制御のための特定のフィジックスインターフェース選択などのアップデートがあります. ジオメトリとメッシュアップデートの詳細は以下をご覧ください.
狭いフェース領域の折畳み
新しい フェース領域の折畳み 仮想操作が新しく追加され, 狭いフェース領域を自動で検知して折畳むことができるようになりました. 以下の画像のように, ジオメトリをインポートする際に, 狭い領域を持ったフェースがジオメトリに存在する場合で, その部分がメッシュ化に影響しないようにするのに有効です.
選択エンティティの細部除去
「細部除去」操作に選択リストが加わり, ジオメトリの異なるパーツに異なる設定をできるようになりました. この機能はメッシュ化の際, 異なるパーツで簡素化のレベルを変えることができるので便利です.
選択ジオメトリオブジェクトをハイライト
結果をハイライトボタンをクリックすることで, モデルビルダーで選択したジオメトリオブジェクトをハイライトできるようになりました. この機能はジオメトリシーケンスを構築する際に, 選択したノードの効果をはっきりと簡単に見ることができるので便利です.
一般メッシュ修正アダプテーション
メッシュアダプテーションを使ってモデルを解く際, 以前のバージョンの COMSOL Multiphysics® ソフトウェアではメッシュ細分化の形でしかアダプトすることができませんでした. 新しいバージョンでは, 要素の細分化と粗化, そしてポイントの移動を組み合せた, 一般的修正によってメッシュを修正します.

フィジックス制御メッシュの選択インターフェース
コンポーネントのどのフィジックスインターフェースがフィジックス制御メッシュに寄与するのかを選択できるようになりました. これにより, マルチフィジックス機能を使う際のメッシュ化をよりコントロールすることができるようになりました.
重要なメッシュ強化
- 細分化操作が任意の選択に適用できるようになり, 全てのメッシュ要素タイプでサポート
- フリー4辺形メッシュ操作がより効率的で高品質のメッシュを 2D でドメインと, 円形セクターを持つ3D平面フェースでも生成可能に
- スウェプトメッシュ操作が孤立頂点とエッジを持つドメインにも適用可能に
- メッシュシーケンスの転換, 細分化, アダプト操作がインポートされたメッシュでも可能に
- 境界層メッシュ化アルゴリズムとメッシュ可視化アルゴリズムで重要なパフォーマンスの向上
新しいチュートリアルモデル
COMSOL Multiphysics® バージョン 5.4 では新しいメッシュ化のチュートリアルモデルが導入されました.