モデルマネージャーアップデート
COMSOL Multiphysics バッチモードによるデータベース統合
コマンドラインインターフェースからバッチモードで COMSOL モデルを解くコマンドは, モデルマネージャーデータベースに保存されているモデルバージョンを入力と出力の両方で使用できるようになりました. これは, Java で使用するための COMSOL API と併用することで, モデルマネージャーデータベースを介して入力と出力を管理できる強力なシミュレーションパイプラインを設定できます.
モデルコンテンツのコピーと貼り付け
バージョン 6.3 では, モデルバージョンのコンテンツツリーでモデルノードをコピーし, COMSOL Desktop® のモデルツリーにこれらのノードを貼り付けるサポートが追加されました. これにより, ユーザーは新しいモデルを作成するときに, 既存のモデルからモデリング, 結果, および可視化設定をすばやく再利用できます. コンテンツツリーのすべてのノードをコピーできるわけではなく, COMSOL Desktop® のすべてのノードを貼り付けの対象にできるわけではありません. ただし, コピー元のモデルツリーと貼り付け先のモデルツリーは, 異なる COMSOL Multiphysics プログラムセッションに属していてもかまいません.
検索オートコンプリート
モデルマネージャーの検索構文に自動補完機能が追加されました. ユーザーは, 検索フィルターの名前, 特定の検索フィルターで使用可能な値, およびそのようなフィルターを表現および組み合わせるために使用されるさまざまなシンボルを簡単に見つけて補完できます. 新しい自動補完機能は, バージョン管理されたモデルとデータファイルを検索できるすべてのウィンドウで使用できます.
ワークスペースウィンドウ間の統合の改善
バージョン 6.3 では, モデルマネージャーワークスペースのさまざまなウィンドウ間の全体的な統合が改善されました. コミット, バージョン, および参照ウィンドウで選択した結果が設定ウィンドウに自動的に表示されるようになったため, データベースの参照が簡単になりました. また, ワークスペースツールバーのボタンがこれらのウィンドウにフォーカスされているときにそれらのウィンドウをターゲットにするため, ユーザーはさまざまなデータベースタスクを簡単に実行できるようになります.
バージョンの互換性
ローカルデータベースは COMSOL Multiphysics® バージョン 6.0~6.3 間で共有できます. これは, データベース形式が下位互換性と上位互換性の両方を考慮して設計されているためです. ただし, 特定の COMSOL Multiphysics® バージョンからデータベースに保存されたモデルは, そのバージョンとそれ以降のバージョンでのみ開くことができます.
COMSOL Multiphysics® バージョン 6.3 は, モデルマネージャーサーバーバージョン 6.0~6.3 への接続もサポートしていますが, 古いサーバーバージョンに接続すると, COMSOL Desktop® で一部の新しいモデルマネージャー機能が無効になります. これには, たとえば, モデルマネージャー検索ツールに追加されたフィルターおよび並べ替えオプションや, モデルおよびデータファイルのメンテナンス操作が含まれます. 詳細については, 6.1~6.3 リリースノートを参照してください.
LiveLink™ for Excel® との統合の改善
Excel® 内の LiveLink アドインによって提供されるユーザーインターフェースには, モデルマネージャーデータベースに保存されたモデルを参照するときに新しい検索機能とフィルター機能が追加されます. Excel® 内で変更されたモデルも, 新しいバージョンおよび下書きとしてモデルマネージャーデータベースに保存できるようになりました. 新しいモデルマネージャーに保存ウィンドウには, 接続されたデータベースのリストが表示され, モデルを保存する前にリポジトリとブランチを選択するオプションも提供されます.