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パイプ流れモジュールアップデート


パイプ流れモジュールのユーザー向けに, COMSOL Multiphysics® 6.3 では非等温パイプ接続のサポートが導入され, パイプの完全な3D可視化が提供され, パイプ壁全体の応力や温度などの変数の詳細なプロットが可能になります. これらの更新の詳細については, 以下をご覧ください.

非等温パイプ接続

パイプ接続カップリング機能は, 固体および流体の熱伝達インターフェースとパイプの伝熱インターフェースの両方がモデルに含まれている場合, 等温流に加えて非等温流もサポートするようになりました. この機能は, 流体流れと熱伝達の両方についてパイプ領域とボリューム領域を自動的に結合します. この機能がなければ, 結合演算子を手動で設定する必要があります. さらに, この更新により,伝熱モジュールを必要とせずにパイプ流れのシミュレーションで温度変化が可能になります. 必要なのはパイプ流れモジュールだけです.

パイプ接続ノードが強調表示されたモデルビルダー, 対応する設定ウィンドウ, およびグラフィックスウィンドウのバッテリパックモデルが表示されている COMSOL Multiphysics ユーザインターフェース.
電池エネルギー貯蔵システム (BESS) の冷却流路内の圧力分布. パイプ流れおよび伝熱 (パイプ) インターフェースは, 入口パイプと出口パイプに使用されます. 非等温流インターフェースは, 蛇行形状の冷却流路内の流体流れに使用されます. パイプ接続マルチフィジックスカップリングは, 冷却流路内の流体流れをパイプ内の流れに接続します.

パイプの3D可視化

パイプインターフェースは完全な3D可視化をサポートするようになり, パイプの形状を正確に表現し, パイプデータセットを使用してパイプ壁全体の応力や温度変化などの変数を詳細にプロットできるようになりました. 結果テンプレートにいくつかの新しいプロットタイプが追加され, ユーザーは3Dパイプモデルで形状, 応力, 温度, 圧力を直接可視化できるようになりました. 次のチュートリアルモデルは, この新しいデータセットの使用方法を示しています:

パイプノードが強調表示されたモデルビルダー, 対応する設定ウィンドウ, およびグラフィックスウィンドウ内の2つのパイプモデルが表示されているCOMSOL Multiphysics ユーザインターフェース.
パイプ内のフォン・ミーゼス応力と圧力分布.