周波数依存インピーダンスによる波動ベースの時間領域室内音響
Application ID: 90551
計算性能の向上と新しい数値手法の開発により, 室内音響シミュレーションにおける波動ベースの技術の使用はここ数年で広まっています. 壁における現実的なインピーダンス条件を含めるという課題は, 従来は周波数領域で解決されてきました. 最近の研究では, データの部分分数表現を使用して, 時間領域モデルに周波数依存インピーダンスを実装することに重点が置かれています.
このチュートリアルでは, 部分分数フィット関数を使用して周波数依存の壁インピーダンスデータの部分分数表現を取得する方法と, その結果を使用して時間領域での室内音響応答シミュレーションの組み込みインピーダンス境界条件を設定する方法を説明します. このモデルでは, 圧力音響 (陽的時間発展) フィジックスインターフェースを使用して音の伝播をシミュレートします. このフィジックスインターフェースは, マトリックスフリーアプローチと時間陽的ソルバーを使用する不連続ガラーキン (dG) 法に基づいています. この方法はメモリ効率が非常に高く, クラスターアーキテクチャーでの分散コンピューティングに適しています.
この model の例は, 通常次の製品を使用して構築されるこのタイプのアプリケーションを示しています.
ただし, これを完全に定義およびモデル化するには, 追加の製品が必要になる場合があります. さらに, この例は, 次の製品の組み合わせのコンポーネントを使用して定義およびモデル化することもできます.
アプリケーションのモデリングに必要な COMSOL® 製品の組み合わせは, 境界条件, 材料特性, フィジックスインターフェース, パーツライブラリなど, いくつかの要因によって異なります. 特定の機能が複数の製品に共通している場合もあります. お客様のモデリングニーズに適した製品の組み合わせを決定するために, 製品仕様一覧 を確認し, 無償のトライアルライセンスをご利用ください. COMSOL セールスおよびサポートチームでは, この件に関するご質問にお答えしています.