液体&気体特性モジュール
COMSOL Multiphysics® バージョン5.6では, 新しい液体&気体特性モジュールが導入されました. このモジュールは, 密度, 粘度, 熱伝導率, 熱容量, 比熱比, 音速など, 任意の化学組成の液体と気体の混合物の熱力学特性を計算するためのツールを提供します. このモジュールは, 化学反応がない場合の CFD, 熱伝達, および音響シミュレーションに役立ちます. 液体と気体の特性は, 液体混合物, 気体混合物, 気液混合物のさまざまな力学的特性モデルと熱力学的モデルに基づいて計算されます. いわゆるフラッシュ計算のことです.
熱力学系
液体&気体特性モジュールを使用すると, 熱力学系の気体および液体のさまざまな特性を計算できます. 気体と液体の特性を計算するために, モジュールはいくつかの異なるモデルを使用します. 気体については, 理想気体, Peng‒Robinson, Soave‒ Redlich‒Kwong などのモデルが利用可能です. 液体の場合, 例えば, Chao‒Seader (Grayson‒Streed), Wilson, NRTL, UNIFAC VLE, および拡張された通常のソリューションモデルが含まれます.
新しいチュートリアルモデルとアプリケーション
COMSOL Multiphysics® バージョン5.6では, いくつかの新しいチュートリアルモデル とアプリケーションが加わりました.