LiveLink™ for AutoCAD® アップデート
LiveLink™ for AutoCAD® のユーザー向けに, COMSOL Multiphysics® バージョン6.0では, 新しいオフライン同期機能, 干渉の検出ツールの改善, 最新の CAD ファイルバージョンをサポートするための CAD ファイルのインポートがアップデートされました. これらのアップデートの詳細については, 以下をご覧ください.
オフライン同期
新しいオフライン同期機能により, COMSOL Multiphysics®とLiveLink™ for AutoCAD®が異なるコンピューターにインストールされている場合, 両者の同期が可能になりました. これは, 2つの異なるソフトウェアパッケージを異なる個人が使用する組織で便利です. LiveLink™ for AutoCAD® 内のLiveLink™ アドインを使用すると, 1つまたは複数のバージョンのジオメトリを含む同期化ファイルを保存することができます. この同期ファイルをCOMSOL モデルの LiveLink™ 機能で読み込むと, 下図のようなパラメトリックスイープを計算することができます.
オフライン同期は, COMSOL Multiphysics® ソフトウェアがサポートするすべてのオペレーティングシステムで利用可能です. LiveLink™ アドインは, COMSOL Multiphysics® インストーラーによるインストールに加えて, 無償のCOMSOL Client インストーラーここからダウンロード によってもインストールすることができます. COMSOL Client インストーラーで LiveLink™ アドインをインストールすると, 同期用の設計準備, オフライン同期用のファイル保存, 形状を同期させるシミュレーションアプリの実行などの機能が利用できます.
上のクリップは, 以前に同期化されたジオメトリのオフライン同期化をオンにして, モデル内のパラメトリックスイープ用の同期化ファイルの要求を保存する方法を示しています. LiveLink™ for AutoCAD® の中で, 要求ファイルが読み込まれ, すべてのパラメータータプルのジオメトリを含む同期ファイルが保存されます. このファイルはCOMSOL Multiphysics® に読み込まれ, パラメトリックスイープを用いたスタディが計算されます.
射影機能
2D のジオメトリタブ, または 3D のワークプレーンタブにある新しい射影機能を使用して, サーフェス, エッジ, 頂点などの 3D オブジェクトやエンティティを作業平面や 2D ジオメトリに投影することができます. 投影されたカーブオブジェクトは, 他のジオメトリオブジェクトの作成に役立つ構築用オブジェクトとして, またはシミュレーションの設定用にソリッドオブジェクトに変換するなど, さらなるジオメトリ操作で活用することができます.
干渉検出チェックツールの可視化機能を強化
干渉検出ツールが改良され, ジオメトリオブジェクト間の干渉をよりよく表示, 可視化できるようになりました. オブジェクトによるグループ化チェックボックスを使用して, 検出された干渉をオブジェクトごとに並べ替えることができるようになりました. 以前は, 干渉の種類でソートされていました. リストから干渉を選択すると, 干渉に関与するオブジェクトのみがグラフィックスウィンドウに表示され, 他のオブジェクトは自動的に非表示になります. 他のオブジェクトは自動的に非表示になります. また, 干渉している面のみを表示するなど, 他の可視化オプションも用意されています.
ここでは, 高圧サーキットブレーカーチャンバーのインポートされたジオメトリオブジェクト間の交差とタッチを検出し視覚化するために, 干渉の検出ツールを使用します.
CAD ファイルのインポートとエクスポートを更新
CAD ファイルのインポート, エクスポート機能を拡張し, 対応ファイルフォーマットの最新版をサポートしました. 現在サポートされている CAD ファイルフォーマットの一覧は, CAD仕様表のRead from File, CAD とWrite to File の項目を参照してください.
Autodesk, Autodesk ロゴ, AutoCAD は, 米国およびその他の国におけるAutodesk, Inc., またはその子会社, 関連会社の登録商標または商標です.