パイプ流れモジュールアップデート
COMSOL Multiphysics®バージョン6.0では, パイプ流れモジュールのユーザー向けに, パイプ内の非ニュートン流体の事前定義された摩擦係数と, T 型継手をモデル化するためのオプションが新たに追加されました. これらの機能の詳細については以下をご覧ください.
パイプ内の非ニュートン流体
新しい Herschel-Bulkley 流体モデルがパイプ流れインターフェースで利用できるようになりました. このモデルは, ビンガムモデルとべき法則モデルを一般化したもので, 非ニュートン流体のレオロジー挙動を表現するのによく使用されます. Herschel-Bulkley モデルでは, 粘塑性挙動を示す流体流れをシミュレーションできます. このような材料の実用的な例としては, グリス, コロイド懸濁液, デンプンペースト, 歯磨き粉, 塗料, 掘削液などがあります.
パイプネットワークモデルにおける圧力分布.
改良されたT 型継手のモデル
パイプ流れインターフェースでは, 共通分岐に関する損失係数というT 型継手の仕様のオプションが追加され, T 型継手ノードで利用できるようになりました. このオプションは, 継手内の流れが合流または分流している場合などの, 特定の流れの状況を考慮した, 無次元の損失係数を自動的に計算します.
1つの合流部と1つの分流部を持つパイプネットワークにおける速度と圧力の分布.
新規およびアップデートされたチュートリアルモデル
COMSOL Multiphysics®バージョン6.0では, パイプ流れモジュールに新たにいくつかのチュートリアルモデルが追加されました.
地域熱供給ネットワークのトポロジ最適化
最適なパイプネットワークは, 2つの熱生成器を備えた長方形の消費者側レイアウトに対して, プロットされます. この最適化により, ネットワークの構築と運用にかかるコストを最小限に抑えながら, 各家庭の住民が凍えないように, 必要な熱を届けることができます. なお, このモデルには最適化モジュールが必要です.
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district_heating_optimization
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冷却パイプネットワークの応力
パイプラインネットワークにおける流れ, 伝熱, 構造物の変形と応力の連成解析. プロットは, パイプライン内の温度分布を示しています.
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cooling_pipeline
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