COMSOL Multiphysics^® 6.2 リリースハイライト

ローターダイナミクスモジュールのアップデート

ローターダイナミクスモジュールのユーザー向けに, COMSOL Multiphysics^® バージョン 6.2 では, 流体力学ジャーナル軸受の新しい事前定義プロット, 新しいステップ軸受タイプ, および流体力学スラスト軸受の平衡位置を決定する機能が導入されています. これらのアップデートの詳細については, 以下をご覧ください.

流体力学的ジャーナル軸受のアンラッププロット

流体軸受インターフェースでは, 流体軸受をモデル化するときに, 新しくアンラップされた事前定義プロットが利用可能です. この機能は, 圧力と速度のプロットを3D円筒面から長方形の2D面にマッピングします. また, 圧力分布と関連する速度場の解釈も容易になります. これらの新しい事前定義されたプロットは, 既存の異なる流体軸受の比較チュートリアルモデルで確認できます.

流体軸受のステップ軸受タイプ

ステップ軸受は, 流体スラスト軸受の一般的に使用されるタイプです. バージョン 6.2 では, 流体軸受インターフェースの流体スラスト軸受機能が拡張され, 定義済みの軸受タイプとしてステップ軸受が追加されました. 設定ウィンドウのベアリングタイプリストからこのオプションを選択すると, 一定円弧と一定幅の2つの溝タイプオプションがあります. チュートリアルモデルのステップスラスト軸受で, 新しいステップベアリングオプションを見ることができます.

流体スラスト軸受における平衡判定

動圧スラスト軸受をモデル化する際, 軸受荷重が事前に与えられていない場合は,軸受荷重に基づいてカラーの位置決めを計算する必要があります. 動圧スラスト軸受機能の設定では, カラープロパティセクションに新しい荷重オプションが追加され, この問題に簡単に対処できるようになりました. 新しい荷重機能は, 軸受荷重と分布圧力から生じる力のバランスに基づいて動圧スラスト軸受の平衡位置を決定します.