COMSOL Server™ アップデート
COMSOL® ソフトウェアの COMSOL Server™ バージョン 5.3a はレギュラーユーザーの自動ログイン設定, アプリケーションライブラリでの直接のアプリケーション情報の編集, COMSOL Server™ 内ユーザーグループへのアドミニストレーターおよびパワーユーザーからの通知設定などが可能になりました.
改善されたウェブブラウザーにおけるアプリケーションのツールバー
ウェブブラウザーでアプリを実行する時のメインツールバーが改善され, カスタマイズのためのオプションが増えました. ボタンとセクションにテキストを加えることができるようになりました. 大・小両方のボタンが可能になりました. この改善はLinux® OSとmacOS で実行される COMSOL Multiphysics® ソフトウェアのアプリに対しても有効です.
COMSOL Server™のアプリ情報の編集
COMSOL Server™ のアプリケーションライブラリから直接, タイトル, 説明, サムネールなどのアプリ情報を編集することができるようになりました. また, アプリ編集ウィンドウの「置換」ボタンを使って MPH ファイルを置き換えることもできるようになりました.
ブラウザーのログインコンフィギュレーションの修正とテスト
Active Directory® や LDAP ユーザーデータベースなどを使う際のCOMSOL Server™ のコンフィギュレーション設定が COMSOL Server™ のアドミニストレーションセクションから直接, 編集とテストができるようになりました. このツールを使うと, 設定されたログインモジュールからのログ情報を出力することにより, ログインコンフィギュレーションのデバッグが容易になります.
COMSOL Server™ ユーザーの自動ログイン
COMSOL Server™ を使う度にユーザーがログインする手間を省くため, 自動ログイン機能を使って, HTTP ヘッダー, クッキー, ユーザーのリモートアドレスから取ったユーザー名で自動ログインすることができるようになりました. 単一のサインオンが使われるようなイントラネット環境では, ウェブブラウザーが自動的にワークステーションユーザーの認証を内部のウェブサーバーへ送るので, このような環境の場合にこの機能が便利です. 逆プロキシを設定することにより, 単一ユーザー名を, 例えば HTTP ヘッダーとして COMSOL Server™ に渡すことができます. これにより, COMSOL Server™ は単一サインオンスキームに参加することができます. 例が3つの画像に示されています.
匿名ユーザー
自動ログインセクションに記載の設定オプションに加えて, ユーザーに匿名で COMSOL Server™ へログインさせて使用させることもできます. この機能はシミュレーションを外部ウェブページ上などで幅広い観客に見せたいときに便利です.
新しいクラスター設定検証アプリ
新しいクラスター設定検証アプリでクラスターコンピューティングとリモートコンピューティングの正しい設定が楽にできるようになりました. このアプリの中でその設定を直接実行することができます. 正しい設定が見つかったら, COMSOL Server™で使えるようにそれをエクスポートすることができます. COMSOL Server™ または COMSOL Multiphysics® の環境設定でクラスター計算環境を定義することで個々のアプリケーションにそれを入力する必要がありません. 「ドキュメンテーションを開く」ボタンでPDFファイルを開けて, そのアプリの使用方法詳細を読んでください. このアプリは COMSOL Multiphysics® のクラスター設定にも使えます.
環境設定のインポートとエクスポート
COMSOL Server™ の環境設定ページがインポートとエクスポートの設定をサポートするようになりました. これにより, 一つのサーバーインスタンスから別のサーバーインスタンスへの環境設定の転送が便利になります. また, 新しいクラスター設定検証アプリからエクスポートされたクラスター環境設定をインポートすることもできます.
ユーザーへの通知送付
アドミニストレーターとパワーユーザーは通知を送付することができるようになりました. この機能は, 例えば, ユーザーに新しいアプリの追加や, メンテナンスのスケジュール, アプリの強制終了などの通知が必要な場合に使うことができます. 通知は数日で失効するように設定, 直ちに開く設定, トップのナビゲーションバーにある「通知リンク」をユーザーが押したときにだけ開く設定が可能です. 通知は全ユーザーと単一ユーザー, または任意の組み合わせのグループに送ることが可能です.
複数のブラウザータブの改善
ユーザーはウェブブラウザーで実行中のアプリをアプリケーションライブラリの「実行アプリケーションセクション」から閉じることも, アプリの右上コーナーからアクセスできるメニューから閉じることもできます. COMSOL Server™ バージョン 5.3a ではアプリを閉じると, 対応するブラウザータブも自動で閉じます. ただし, COMSOL Server™ タブだけは閉じずに残ります.
アプリメニュー (ここに表示) からアプリのセッションを閉じると, アプリケーションライブラリは対応するウェブブラウザータブも閉じます.
カスタムライセンスエラーメッセージ
アプリを実行するのに十分な数のシートがない場合に表示されるデフォルトのライセンスエラーメッセージをカスタムのエラーメッセージに書き換えることができるようになりました. この機能は COMSOL Server™ インスタンスのユーザーにライセンス取扱の詳細を知らせないようにするときや, 特定のコンタクトだけに示したいときに使うことができます.