アプリケーションビルダーアップデート
COMSOL Multiphysics® バージョン 5.4のアプリケーションビルダーでは, カスタム設定ウィンドウ, ダイアログボックス, コマンドライン引数などのアップデートがあります. アプリケーションビルダーアップデートの詳細は以下をご覧ください.
カスタム設定ウィンドウとダイアログボックス
設定フォームを作成するか, もしくはダイアログボックスとして表示することで, アプリケーションビルダーのフォームをモデルビルダーで使うことができるようになりました. これによってモデルビルダー内でカスタマイズされた設定ウィンドウを持つカスタマイズされたユーザーインターフェースで複雑な演算を行うことが可能になります. 同じモデルの中で複数のフォームインスタンスを設定フォームとして作成することができ, 各ノードの独立な設定としてそれらを使うことができます. これが可能になったのはフォームの中でローカルにメソッドと宣言を作成できる新しい機能のおかげです. この機能はアプリにも使うことができ, アプリをより構造化し, メンテナンスを楽にします.
この機能を使うには, アプリケーションビルダーで, フォームの設定ウィンドウでモデルビルダーで表示チェックボックスを選択します. それでそのフォームはモデルビルダーのデベロッパータブでアクセスできるようになります.


前の画像の設定フォームを作成するための solve_form. アプリケーションビルダーの左側にあるツリーに見られるフォームオブジェクトのソースとしてフォーム宣言を使用しています.
コマンドライン引数
アプリを起動する際の入力としてのコマンドライン引数を提供します. コマンドライン引数はアプリケーションビルダーの中で参照する宣言に自動で書き込まれ, 入力データや構成設定を提供することができます. この機能はコンパイル済みアプリケーションにも使うことができますが, アプリを COMSOL Multiphysics® か COMSOL Server™ と一緒に起動するときにも使うことができます. コンパイル済みアプリを呼び出すときは, 例えば次のように書きます:
倍精度の数値400をとる入力引数 freq
を持つアプリの場合:
myapp.exe -appargnames freq -appargvalues 400
対応する COMSOL Multiphysics® を使ったコマンド:
comsol.exe -run myapp.mph -appargnames freq -appargvalues 400
COMSOL Server™ を使う場合, 直接引数を URL に引数を入力: http://<host:port>/app/myapp_mph?appargnames=freq&appargvalues=400
フォームエディターアップデート
いろいろなフォームオブジェクトが改善されました. 新しく, 材料色, 選択色 (COMSOL Desktop®参照) がグラフィックスフォームオブジェクトで表示できるようになりました. 新しい"フラット" スタイルのボタンと, 背景色設定がサポートされます (Linux® OSとmacOS ではサポートされません). 起動時にスクリーンの中心にアプリケーションを配置するオプションもあります.
これらのアップデートは次のアプリの中で使われています: