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モデルマネージャーアップデート


COMSOL® ソフトウェアバージョン 6.4 では, モデルマネージャーサーバーに新しいファイル管理, ブラウザアクセス, ワークフロー機能が導入され, モデルマネージャーサーバーにバッチスタディとクラスタースタディのサポートが追加されました. これらのアップデートとその他の情報については, 以下をご覧ください.

MPH ファイルのアップロードとダウンロード

バージョン 6.4 では, モデルマネージャーサーバーのウェブインターフェースから MPH ファイルをアップロードすることで, モデルをデータベースに保存できます. COMSOL Multiphysics® バージョン 5.3 以降で作成されたモデルであれば, この方法で保存できます. モデルのアップロードによって製品ライセンスがチェックアウトされることはありません.

モデルはウェブインターフェースから MPH ファイルとしてダウンロードすることもできます. ファイルサイズとダウンロード時間を最小限に抑えるために, ビルド, 計算, プロットされたデータを除外することもできます. アップロードおよびダウンロードされたファイルは, COMSOL Multiphysics® で最初に保存された形式を維持するため, 以前のバージョンの COMSOL Multiphysics® で作成されたファイルをアーカイブし, 将来同じバージョンの COMSOL Multiphysics® でファイルを開くことができます.

MPH ファイルをアップロードすることで, モデルバージョンをモデルマネージャーデータベースに保存します. 保存したモデルバージョンは, ビルド, 計算, プロットされたデータをオプションで除外した MPH ファイルとしてダウンロードできます.

ウェブブラウザーから COMSOL Multiphysics® でモデルを開く

モデルマネージャーサーバーのウェブインターフェースに新しく追加された COMSOL デスクトップで開く ボタンをクリックすることで, COMSOL Multiphysics® で直接モデルを開くことができるようになりました. 既に実行中の COMSOL Multiphysics® セッションがある場合はそのセッションでモデルを開くか, 新しいセッションを起動するかを選択できます. モデルを開くには, クライアントコンピューターに COMSOL Multiphysics® バージョン 6.4 がインストールされている必要があり, また Windows® オペレーティングシステムのクライアントコンピューターでのみサポートされています.

モデル ページの新しい COMSOLデスクトップで開く ボタンを使用すると, モデルマネージャーサーバーのウェブインターフェースにあるモデルを簡単に開くことができます.

ウェブブラウザーからモデルコンテンツを閲覧

モデルのモデルツリーを モデル ページで閲覧できるようになりました. これにより, COMSOL Multiphysics® でモデルを開かなくても, コンポーネント, フィジックス, スタディ, 結果, その他のモデルノードを閲覧して, モデルの設定を素早く確認できます. モデルの構築に必要なアドオン製品は, 同じページの新しい 製品要件 フィールドに表示されます.

モデル ページでモデルバージョンのモデルツリーを参照すると, モデルの機能をすばやくチェックできます.

ワークフローを使用した組織プロセスの設定

モデルマネージャーサーバーのウェブインターフェースに, 新しいワークフロー管理システムが追加されました. このシステムにより, アドミニストレーターはアセットにワークフローを追加することで, 組織プロセスやその他のビジネスルールを設定できます. これには, 例えば, 内部プロセスのさまざまな段階, 各段階に関与する人員グループ, そして異なる段階間でのプロセスの遷移方法の定義が含まれます.

アドミニストレータ―は, アセット ページのフィールドに特定のプロセスの段階を表すフィールドを指定することにより, アセット管理システムをカスタマイズできます. ページ上に自動生成されるボタンをクリックすることで, 各段階に移動できます

バッチおよびクラスターのスタディサポート

COMSOL Multiphysics® バージョン 6.4 では, COMSOL Desktop® の 設定 ウィンドウから, バッチスタディとクラスタースタディにおいて, モデルマネージャーデータベースに保存されているモデルとデータを使用するように設定できます. これにより, モデルのバージョン管理に使用されているのと同じモデルマネージャーデータベースにバッチ出力を簡単に保存できます. データベースは, ローカルデータベース, またはモデルマネージャーサーバーを介してアクセスするサーバーデータベースのいずれも可能です.

バッチモデルストレージにモデルマネージャーデータベースを使用すると, クラスタージョブでデータベースのモデルを直接読み込み・保存できます.

バージョン互換性

COMSOL Multiphysics® バージョン 6.0~6.4 間でローカルデータベースを共有できます. これは, データベース形式が後方互換性と前方互換性の両方を考慮して設計されているためです. ただし, COMSOL Multiphysics® からデータベースに保存されたモデルは, そのバージョンおよびそれ以降のバージョンでのみ開くことができます.

COMSOL Multiphysics® バージョン 6.4 は, モデルマネージャーサーバーバージョン 6.0~6.4 への接続もサポートしていますが, 古いバージョンのサーバーに接続すると, COMSOL Desktop® で一部の新しいモデルマネージャー機能が無効になります. 例えば, モデルマネージャー検索ツールに追加されたフィルターと並べ替えのオプション, モデルおよびデータファイルのメンテナンス操作などが含まれます. 詳細は, 6.1~6.4 のリリースノートをご覧ください.

モデルマネージャーサーバーバージョン 6.4 は, COMSOL Multiphysics® バージョン 6.0~6.4 からの接続を受け入れます.