入力パラメーターと対象量
不確実性定量化スタディを実行するときは, COMSOL Multiphysics® モデルソリューションを使って対象量のセットを定義します. この方法では, 対象量は入力パラメーターの関数となります.
構造解析の場合, 対象量は, 最大変位, 応力, たわみ角などです. 熱伝達または CFD 解析の場合は, 最大温度, 総熱損失, 総流体流量が対象となります. 電磁気学シミュレーションの場合は, 抵抗, 静電容量, インダクタンスなどです. 不確実性定量化モジュールは, COMSOL Multiphysics® で計算されたあらゆる物理モデル, およびさまざまな解決済みフィールド量の数式に適用できるため, 対象となる物理量の選択肢は無限に広がります.
フィジックス設定, ジオメトリの寸法, 材料特性, 離散化設定など, 不確実なモデル入力はすべて入力パラメーターとして扱うことができ, 任意のモデル出力を用いて対象量を定義することができます. 入力パラメーターは, 確率分布またはユーザー指定データを使用して解析的にサンプリングできます. 解析的にサンプリングされた入力パラメータは相関がある場合とない場合があり, 相関のある入力パラメータは相関グループにグループ化され, Gaussian copula 法でサンプリングできます.