LiveLink™ for Excel®
LiveLink™ for Excel® を使って Excel® を COMSOL Multiphysics® とインターフェース

電子回路部品の冷却に用いられるアルミ製の放熱版 (ヒートシンク) のパラメトリックスシミュレーション. 注入口の気流速度だけでなく, 幾何学的寸法を制御するパラメーターは Excel スプレッドシートで編集され, COMSOL Multiphysics と同期しています. 後処理された COMSOL モデルは, 図表として Excel のスプレッドシートに組み込むことができます.
スプレッドシートと COMSOL Multiphysics の統合
Excel® のシミュレーション機能は, COMSOL Multiphysics® とシームレスにつながることによって拡張されます. Excel データで作業工程を記述し, COMSOL Multiphysics シミュレーションでそれを利用しようとしている経験のあるエンジニア, あるいは, 材料特性の値を最適化するためにシミュレーションを活用したいと考えている科学者, そのどちらにとっても必要とされる柔軟性を LiveLink™ for Excel® は備えています. Windows® OS でのみ利用可能ですが, macOS や Linux® OS を使う際はインポートとエクスポートの機能を利用できます.
Excel が提供する能力と構造的な簡易性を活用することができる LiveLink™ for Excel® を使うと, COMSOL Multiphysics® モデリング能力を拡張することができます. COMSOL Multiphysics において定義, モデル化されるパラメーターおよび変数は Microsoft® Excel® で直ぐに利用でき, 自動的にあなたの物理特性モデルと同期します. さらに LiveLink™ にはワークシートに保存されたデータから LiveLink™ 材料ライブラリーを作り, COMSOL Multiphysics に取り込む機能が追加されています. また, パラメーターや変数リストのために COMSOL Desktop® に Excel ファイルをロードする支援機能も備えています.

Excel 内の COMSOL Multiphysics タブによってモデルの読み込みおよび保存, パラメーター, 変数, 関数のインポートと再定義, メッシュおよびソルバールーティンの実行, データの抽出, 処理, 結果表示など, COMSOL Multiphysics で利用できる多くの特性や機能にアクセスできるようになっています.
事例紹介

COMSOL Multiphysics® 環境で連動する Excel®
LiveLink™ for Excel® は, あとでモデリングワークフローの中で活用できるように, COMSOL Multiphysics に直接データをインポートするためのツールを提供しています. これにはワークシートからパラメーター, 変数, 関数などのモデル定義のいくつかをインポートする機能を含むことができます. さらに, Excel の中で材料ライブラリを作成することができ, COMSOL Multiphysics がその材料特性を認識して, 適切に Material Library の中に保存することができるようにエクスポートすることができます. 結果を Excel にエクスポートして, これらの材料特性を比較, 最適化, 校正することができます.
Microsoft, Excel および Windows は, 米国およびその他の国々のマイクロソフト社の登録商標です. それ以外の全ての商標は, それぞれの所有者の資産です. これらの商標の所有者一覧表は http://www.comsol.com/tm を参照してください. COMSOL 社およびその子会社, 製品は, これらの商標所有者とは関係がなく, 承認, 出資, 支援されておりません.
Excel® 環境での COMSOL Multiphysics® モデルとの連動
LiveLink™ for Excel® は Excel の環境から COMSOL Multiphysics モデリングを実行し, 制御します. LiveLink™ for Excel® がインストールされていれば COMSOL Multiphysics タブがすぐに Excel リボンの中で利用できます.
Excel リボンに付属する COMSOL 専用アイコンを使って, モデリングプロセスのほとんどの段階をコントロールすることができます. ここにはモデルの読み込みおよび保存, パラメーター, 変数, 要素の再定義, メッシュ, 求解, データ抽出, 処理, 結果表示などの機能があります. パラメーターは自動的に Excel ワークシートのセルと同期し, 瞬時に変更したり, 再同期することができため, もう一度このモデルの求解ができます. さらに, Excel から提供されているいくつかのツールや機能で COMSOL モデリングを拡張することができます. 例えば, Excel ワークシートのデータ列は, このモデルの解に基づいて実行される評価のための座標点を定義するのに使うことができます. その評価を行った後, 抽出された結果は関連する Excel のデータ列に追加され, Excel のツールを使って抽出データを曲線へ当てはめることができます.
Excel® から COMSOL Multiphysics® モデルを開くと, COMSOL Multiphysics® サーバーが立ち上がり, そこにモデルファイルがロードされます. グラフィックスウィンドウによって, モデルジオメトリ, メッシュ, 結果プロットなど, Excel® から制御される実際のモデリングの進行を追いかけることができます. Excel® からモデリングを管理するためにバックグラウンドで COMSOL Multiphysics® を立ち上げておく必要はありません. また, LiveLink™ for Excel® はシームレスな統合を実現しますので, COMSOL Multiphysics® のグラフィックスや他の図やテーブルを挿入して完全なワークシートプレゼンテーションを作成することができます.
機能
- Excel 環境から COMSOL Multiphysics のモデリングを実行および制御
- COMSOL Multiphysics のモデルを Excel のワークブックから開く
- モデルパラメーター, 変数, 関数を Excel ワークシートと同期
- ワークシート内のパラメーター, 変数, 関数を変更し, 更新してモデルを解析
- Excel 環境からパラメトリックスイーブの実行
- 解析結果をモデルから Excel ワークシートに抽出
- COMSOL モデルウインドウで解析の進捗を確認
- COMSOL Desktop でのモデル作成中に Excel ワークブックからモデル定義をロードおよび保存
- Excel ワークシート内のデータから COMSOL の材料ライブラリを作成
- 要求仕様を見る
対応ファイル形式一覧
ファイルフォーマット | 拡張子 | インポート | エクスポート |
---|---|---|---|
Excel® | .xlsx | ○ | ○ |
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